【第12話】リビングにて。
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あの頃、そう20代・・あんなに弾け飛んだ時間を好んで毎日求めてひとつ抱きしめて過ごしていたのに、近頃気持ちを体ごと感情的にストレートにって事、まったくしてないなぁって思ったらなんだか地味にもの凄くゾッとした。
さっきからリビングの白いテーブルで、ほら数時間前から描こうとしていた絵も描かずに、ずっとSpotifyで浅井健一の MOTOR CITY とその他ロックを聴きながら、素敵フィンガーでこの柿ピーをポリポリ食べて発泡酒なんかを飲み続けてる場合じゃ無いなぁって・・
僕の左横で、教科書とノートをテーブルに広げながら勉強している娘と二人で此処数時間リビングに居る。
妻はと言えば、昼過ぎからライブに出かけてる。お互い好きな事は好きなように。これが鉄則で結婚した。
今テレビでね、新潟の101歳のお爺さんが楽しみは酒を飲む事、毎晩酒飲んでますって言ってるよ。
元気で若くてホント素晴らしい。まさに理想だとグビグビ発泡酒を飲みながら、娘と話し始めた・・
今のパパの歳と同じになった時に酒でも飲みながら話がしたいよ、あの頃のパパとママの気持ちが分かるだろ?ってね。
世代交代を体感した一昔前を思い出した。
幸せってなんだろう・・
冷蔵庫にポン酢醤油は有るけど・・
ずっと一緒にいれて、話ができる事なのかもしれないなぁ・・何よりもずっとその姿が見れて、話が聞ける事なのかもしれないなぁ・・
でも僕は今も目の前のこの白い紙に、絵を描かなければならない。これをこうしてあーして動画を作る。
これが今やるべき事だ。
これが令和元年の親父の休日ライフスタイルだって特殊だけどね。m(_ _)m
娘よ、テストがんばれ!父(ぱんく)より