【第36話】ぱんくの小説 〜 第4話 ROCK SIDE 〜
いつものように体内時計で早朝に目覚めた。
目覚めた後は、1時間ほど自分と向き合うような朝活をするように心がけている。
面白い夢が観れた日は、その夢の波動を残したまま朝からアート魂をふるい立たせて命の音がステレオ再生される事に酔いしれながら絵や動画のイメージを形にしてゆく・・
もっと面白く落とし込んでYouTubeにアップロードする事ができたのならどれだけ面白い事になるか・・
そんな事を思い描きながら俺はまだ夢の中、そう夢の中で目覚めているようだ今朝も・・
早く起きたい。人生は一度きりだ。やりたい事と残したい事が山ほど有る(嗚呼時間が足りない)・・
🎬✨
ぱんく「まだ僕は夢の中にいる・・何故なら、今が非日常的な状況だからだ。星が綺麗な夜空の中を高速で落下し続けた後、大きな穴に吸い込まれてこの真っ白い世界でまた落下し続けている(夜空から白になったって事は朝なのか)・・にもかかわらず、こんなにも気持ち良くて、なんだか意味が分からないほど今、僕はエキサイティングしている何故だろう・・このまま数秒後に着地するのだと想像しただけでゾクゾクしてしまう・・」
この夢の中では、ハッピーエンドが鉄則のシナリオだ。どんな着地が待っているのか、それが今何よりも興味深くて、作者でありながら結末を決めてないからこそクレイジーなパンクで、たまらない。
あ・・、昨日某店頭で見た白ワイン(サンタの赤い小さな帽子がコルクを覆いかぶせてるヤツ)やっぱり買って帰れば良かったかな・・。
そんな小さな後悔を今観ているあなたに話しかけてる間にも、僕は夢の中でスピードを上げながら今グングン落下し続けている・・
「シューーーー
・・・・
ダンッ」「着地シマシタ21人目ノ成功者デス」
ぱんく「此処は何処だ?」
超小型通信機「プルルルル」
ぱんく「(通信が入った)ハイぱんくです。」
マスター「グッドモーニング!
ようこそ 1960年代へ!」
ぱんく「此処は、1960年代なのか?夢の中だとホント何でもありだな(笑)」
マスター「そう此処は、1960年代半ば以降、ロックンロールという呼び名からロックと呼ばれる事が一般化し始めた頃だ。どうだぱんく、シビれるだろう?」
ぱんく「もうシビれ過ぎて、まだ夢の中だけど気を失いそうだよマスター、時間も夕方になってるし、ライブのチケットまで掴ませてるじゃないか、アンタどんだけクールで最高なんだ・・今からビートルズのライブを生で観れるなんてホント夢のようだよ夢だけに(笑)それじゃあ行ってくる。」
マスター「そして、此処からロックンロールは進化した。新たなサウンドが続々と登場した。ロックに背中を押されて恋愛までもが盛り上がった。破天荒な日々が幸せに繋がった。抽象的な芸術も次から次へと誕生した・・それらの総称としてロックという言葉が使われるようになったんだぱんく、原点をその心に刻みやがれ!」
・・ライブを堪能した僕は、気を失っていた。夢にまで見た原点を心ゆくまで体感して満足だった・・
(あれから何時間経ったのだろう?)
マスター「ぱんく!ぱんく!起きろぱんく」
ぱんく「ん・・」
マスター「ほらコレでも飲んで目を覚ませ」
ぱんく「ありがとうでもまだ夢の中だけどね(笑)で、此処は?」
マスター「ようこそ私の隠れ家的アトリエ兼ガレージ的な遊び場へ!」
ぱんく「え?何このブリキ人形?此処からマスターの声が聞こえてるのか?」
超小型通信機「 https://youtu.be/S9VcJuh--q0 .. . ツッヅ.. . クー.. .」