【第57話】卒業
桜の咲く季節は、今年も僕の心をときめかす。ふと今、46ページを開きながら思った。人生とはまるで、一度めくったページ同士がくっついて、二度と前のページには戻れない一冊の小説のようだ(25ページには戻れない)・・
思い起こせば僕の人生は、何度も何度も得られるはずの幸運を逃して来た。その反面、ラッキーな事に素敵な出会いとチャンスが溢れていた。三日坊主を卒業するはずが卒業出来なかった(あの思い描いていたアートとハッピーな世界)からこそ逃したあの夢・・夢、夢・・
そして、運命だったはずの桜色の恋までもが儚く散った。あの頃は気が付かなかったけど、今も心に残るかけがえのないあの時期は確かに人生の宝になった(決して嘆きではなかった)・・
あの娘はあの頃の僕(ぱんく)にこう言った「ぱんくを卒業します」今想い返すと、素敵な言葉(散りゆく愛)だった・・
あたたかなこの春の街路樹、この桜並木(10数年前、この桜並木が家を購入するキッカケになった・・)、この歩道でこうして光と影をまたいでイヤホンから流れる春の歌を聴きながらグングン歩いていると心が弾む。それとはうらはらな平穏それもまた人生の1ページ・・
この先僕は、卒業出来るだろうか・・人生の恵みと引き換えに体感するであろう儚さに耐えられるだろうか・・
きっとまた何度もそんな場面に出会うだろう。そんな時は、卒業をイメージして描こう。
その節目には優しい気持ちで、それでいてたくましく前に進んでゆこうと決めながらまだ花が咲いていない桜の木に満開をイメージした。
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