PUNK ART IS LIFE

ぱんくの日記帳 〜 PUNK BLOG 〜

YouTubeチャンネル「ぱんくTV」ぱんくっキング(PUNK KING)の「ぱんく」という名でYouTuberになったので、ぱんくの日記帳と題して、blogも始めました。

【第3話】ぱんくの小説 〜 第1話 PUNK SIDE 〜

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🎬✨

そして、背を向けたジョーカーが掴んだギターは黒かった。背面のその真っ赤な色と柄を見てゾクッとした瞬間、半笑いのジャックにキングと呼ばれながら腕を引っ張られこの場から立ち去った。酔い潰れたまま目を覚ました俺(ぱんく)は、背中を丸めたジャックから離れて、家路へと急いだ。道端で突然脱げた革靴を履き直していると、向かいの螺旋階段からスーツ姿のスペードが降りて来て俺に向かってこう言った「Hey Punk Universe Side OK ? Hey Punk King Bro !! OK ?!! 」.. この彫りの深い顔に見覚えは無かったが、何処と無くその男はモーガンフリーマンに似ていた。「yeah ok ok my name is Punk Universe Ice !!!」そう叫ぶと、足元のアスファルトが丸く抜けて、体が宙に浮いた。真っ逆さまに落ちながら走馬灯のようにフラッシュバックする過去 .. .「ダンッ」「着地シマシタ3人目ノ成功者デス」髪を顔ごと振り上げた後、徐々に馴染んできた重力、黒い皮のソファー に座っていた。あのメタリックのスピーカーから流れ続けてる粋なBluesを聴きながらテーブルのコーヒーと飾らずに置いてあるマッチ箱に印字された店名を見た「喫茶ラビアンローズ 」見た事の無い書体だ ..そのまま視線をパンクアートなコーヒーカップに移すと、肩を2度叩かれ「어서 오세요. 당점 자랑의 커피는 저쪽 고객의 선물입니다. 천천히.. 」と不意に背中から話しかけられた。スーッと伸びて来た白くしなやかな女性の手 .. その先のマニキュアの色 ..あの時の ..ぼんやりと記憶を辿りながらまた眠りに落ちてゆく ..深く赤い色 ..クイーンの絵には触れずに奥行きの有る光沢と質感を探る .. 此処は ..すでに終電は無い壁掛け時計は AM 3:12、ベッドの上か(そのまま二度寝) .. どうしても寝付く事が出来ないジョーカーは、隣の部屋に人の気配を感じた「そろそろ決めてくれ ..何色のギターでラビアンローズに向かうんだ? ひとつ持って行ってくれ!」無謀な挑戦好きのジャックが話しかけながら近寄って来た。背を向けたジョーカーが掴んだギターは黒かった。背面のその真っ赤な色と柄を見てゾクッとした。何故なら、あの時見た色と質感そのモノだったからだ。

 

〜 つづく 〜